指揮法講座 ~その4~

指揮の運動


間接運動


指揮の運動の根幹をなす「間接運動」は手首や指を使わず、腕で「間接的に」棒に運動を与えて

指揮することから「間接運動」と呼ばれています。

間接運動には、それぞれに「叩き」「平均運動」「しゃくい」と呼ばれる指揮の運動の基本が入ります。

このそれぞれの運動のかもし出す表情を知ることと、また正確にそれぞれの運動を身に付けることが、

誰が見てもわかりやすい指揮を振る最も重要なポイントになると思います。

それぞれの運動を組み合わせて・・・たとえば1拍目を叩きで振って、2拍目をしゃくいで・・・

というように使い分けるには何度か実際に曲を振らないとつかめないところではあると思います。

間接運動は「叩き」(硬)←→「しゃくい」←→(軟)「平均運動」という関係です。

ですから「叩きにちかいしゃくい」や「平均運動にちかいしゃくい」も勿論あります。

叩きからしゃくい、しゃくいから平均運動へとスムーズに移行できるようになることが、

指揮の表現の幅を広げることにつながります。


①叩き

物が自然落下して底面にあたり反発してまた元に戻る、とういう動きを腕を用いて自然にあらわそうとする

運動です。音をどこで出したらよいか、ということを指示する上では最も明快な運動です。


②平均運動

叩きの対極にある運動です。点をはっきりと出さない、けれどもゆったりとした加速減速の中に指揮者の

意図がはっきりと顕れ出ている。そういった運動です。こちらはコツをつかめば割とすぐサマになる運動です。


③しゃくい

平均運動と叩きの間すべてがしゃくいです。皆さんはしゃくいを99%使って指揮を振るはずです。

しゃくいをうまく使うことによってさまざまなニュアンスを引き出すことが出来ます。


直接運動


3つの間接運動を補完し、楽曲中の一部分の特殊な表現に使うのがこの直接運動です。

直接運動は使いすぎると煩瑣な印象を与えるので、どこで使うのかを指揮者が判断して使うことが求められます。

直接運動は「瞬間運動」「跳ね上げ」「先入法」の3つが主なものです。